ポピュリスト・ナポレオン 「見えざる独裁者」の統治戦略 角川新書

藤原翔太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040825281
ISBN 10 : 4040825284
フォーマット
出版社
発行年月
2025年05月
日本
追加情報
:
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内容詳細

【「軍人=独裁者」像を破る】
「軍事独裁」の象徴として語られ、現在も権威主義者に影響を与え続けるナポレオン・ボナパルト。彼が侵略戦争で得た人気と、クーデタで手にした地位を支えたのは、革命に倦んだ民衆の「本音」を掬い取る〈選挙〉と〈調整〉の戦略だった! パリから遠く離れたコルシカの議員一族に生まれ、地元の選挙戦と占領地統治で磨いた政治力を駆使し、男は革命期のエリートの思惑を超えて、「共和国の皇帝」へとのぼりつめる‥‥。第24回大佛次郎論壇賞を受賞した気鋭のフランス史家が「見えざる独裁」のメカニズムを描く。

◆ブリュメール18日、ナポレオンの議会突入命令は一度無視されていた
◆大臣のポストに軍人は半数以下
◆革命が激化するほど低下した投票率はナポレオン時代に10ポイント以上回復した
◆県知事の評価項目は能力より住民からの評判

【目次】
はじめに――ナポレオンは「独裁者」だったのか?

第一章 政治家ナポレオンの誕生
第二章 ポスト革命期の選挙戦略
第三章 「調整型」の政治戦略
第四章 国民の期待を体現する――ナポレオンのプロパガンダ戦略
終章  「軍人=独裁者」像の裏側

おわりに――ナポレオンは「ポピュリスト」か?
主要参考文献一覧
関連年表

【著者紹介】
藤原翔太 : 1986年生まれ、島根県出身。トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学博士課程修了(フランス政府給費留学)。博士(歴史学)。福岡女子大学国際文理学部准教授などを経て、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。専門はフランス革命・ナポレオン時代の地方統治構造。2024年、『ブリュメール18日 革命家たちの恐怖と欲望』(慶應義塾大学出版会)で、第24回大佛次郎論壇賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    ナポレオンは軍人上がりの独裁者と見られ、政治家のイメージは少ない。しかしナポレオン法典の公布にフランス銀行開設、全国統一の税制や行政制度の整備とバチカンとの和約などの政治的業績は今日までフランスのみならず世界にも影響を残す。革命で旧体制を破壊した国の指導者として新たな統治システムを築いた有能さだけでなく、内乱も経験した国民の支持を集めるため選挙の有用性を認識していた。王や貴族の専制が当然だった時代、選挙を通じて民衆に政治参加の意識を持たせ権力を安定させようとした点で、彼は確かにポピュリストといえただろう。

  • Francis さん

    大佛次郎論壇賞「ブリュメール18日 革命家たちの欲望と恐怖」の著者の新刊。トルストイ「戦争と平和」にナポレオンが登場するのでナポレオンの事が知りたくなり購入。ナポレオンがどのような政治家だったかが良く理解できる。タイトルの「ポピュリスト」は編集者が付けたものであり、現代の「ポピュリスト」とナポレオンは一部しか重ならないので誤解を招くタイトルだと思う。ナポレオンは国民投票で帝位に就いたように国民の意志をくみ取る政治を行っていたがゆえに権力の座にいることが出来た事が分かる。

  • 金吾庄左ェ門 さん

    ポピュリストの指摘は当たらないと思います。先軍政治とまでは言わなくとも、軍を動かし戦争するには国民の支持は必要不可欠です。アメとムチを巧く使い分けたとも言えますが、そこまで国民に迎合してませんしかといって軽視もしてません。

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人物・団体紹介

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藤原翔太

1986年生まれ、島根県出身。トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学博士課程修了(フランス政府給費留学)。博士(歴史学)。福岡女子大学国際文理学部准教授などを経て、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。専門はフランス革命・ナポレオン時代の地方統治構造。2024年、『ブリュメール18日 革命家たちの恐怖

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